──それは、寄せては返す、忘れられない夏の余韻。
「 OLATUA 」は、バスク語で「波」を意味する言葉。

アリスのバスク地方での青春時代を象徴する香り。
波や夏の休暇者たちによってもたらされる思い出を描いている。

舞台はバスク地方の夏。

裸足で砂の上を歩き、サーフワックスと日焼け止めの匂いに包まれ、
塩水で指先がふやけていく。
人がバカンスに訪れては帰っていくこの土地に、 
ずっといる者だけが知る、置き去りにされたような感覚。

陽に焼けた肌に残るココナッツのぬくもりと、
潮風のようにやわらかく広がる甘さ。
やがて、白い花々とイランが描く午後の気だるさが、波のように静かな余韻を残します。

その香りは過ぎ去った季節と、忘れがたい記憶のあいだを漂います。
そして、9月になってもなお、肌に残り続ける記憶。

「 OLATUA 」は忘れずにいることを、そっと許してくれる香り。